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自衛隊機の緊急発進、過去最多の883回 中国機が大幅増

2017年01月20日(金)20時41分

 1月20日、防衛省は自衛隊機による2016年4月から12月の緊急発進(スクランブル)回数が過去最多の883回だったと発表した。中国機へのスクランブルが大幅に増えた。写真は沖縄県の宮古海峡上空を通過する中国軍機。防衛省提供。2013年10月撮影(2017年 ロイター/Joint Staff Office of the Defense Ministry of Japan)

[東京 20日 ロイター] - 防衛省は20日、自衛隊機による2016年4月から12月の緊急発進(スクランブル)回数が過去最多の883回だったと発表した。中国機へのスクランブルが大幅に増えた。このペースが続けば、年間の回数も過去最多を更新する可能性がある。

中国機に対するスクランブルは644回と、前年同期の373回から2倍近く増えた。東シナ海から太平洋へ抜ける飛行が目立ち、昨年12月に空母「遼寧」の艦隊が初めて宮古海峡を通過した際は、フリゲート艦から離陸したヘリコプターが宮古島の領空近くまで接近した。

次に多かったのはロシア機へのスクランブルで、前年同期の183回から231回に増加した。台湾機へのスクランブルも6回あった。

いずれも領空侵犯はなかった。

年間のスクランブル回数の過去最多は、14年4月から15年3月の943回。今年度は1・四半期に約300回のペースで推移しており、過去最多を更新する可能性が高い。

(久保信博※)

ロイター
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