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トランプ氏、閣僚人事承認待たずに貿易協定で公約実行へ=報道官

2017年01月20日(金)10時35分

 1月19日、トランプ次期米大統領の報道官、スパイサー氏は、トランプ氏が公約に掲げる環太平洋連携協定(TPP)からの離脱と北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しについて、米議会による閣僚人事の承認を待たずに実行に移す方針だと述べた。写真は北米自由貿易協定(NAFTA)の下で拡大を続けてきたメキシコの主要輸出品アボガド。昨年11月メキシコシティで撮影(2017年 ロイター/Edgard Garrido)

[ワシントン 19日 ロイター] - トランプ次期米大統領の報道官、スパイサー氏は19日、トランプ氏が公約に掲げる環太平洋連携協定(TPP)からの離脱と北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しについて、米議会による閣僚人事の承認を待たずに実行に移す方針だと述べた。

トランプ氏は20日に大統領に就任する。同氏は昨年11月、TPPが「米国にとって大惨事となる可能性がある」とし、就任初日にTPPからの離脱を通告すると表明していた。

スパイサー報道官は記者団に対し、貿易協定に関する公約実行について、トランプ氏が大統領令を通じて実施すると述べたとし、間もなく行われるとの考えを示した。報道官は「トランプ氏は待たないだろう」と述べ、公約の一部が「重要な優先課題であることを(同氏は)明確にしている」と指摘した。

財務長官に指名されたスティーブン・ムニューチン氏は19日に上院で行われた承認公聴会で、米政府は米国とメキシコの双方が恩恵を受ける形でNAFTAを見直すことは可能との考えを示した。

ロイター
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