ニュース速報

ワールド

トランプ氏の不動産会社に汚職関与疑惑=ブラジル検察

2016年10月28日(金)14時02分

 10月27日、ブラジルの検察当局は、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が経営する不動産会社がリオデジャネイロ港の大規模再開発に関連して「不審な方法で」恩恵を受けた疑いがあるとの見解を示した。写真はジュネーブで撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)

[ブラジリア 27日 ロイター] - ブラジルの検察当局は、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が経営する不動産会社がリオデジャネイロ港の大規模再開発に関連して「不審な方法で」恩恵を受けた疑いがあるとの見解を示した。

検察当局が裁判所に提出した書類で27日明らかになった。

リオの港湾再開発プロジェクトは五輪に向けて総工費80億レアル(25億ドル)をかけ、荒廃した港を広場や美術館、商業用・住居用不動産に作り替えるというもので、「トランプ・タワー」という名称の38階建てビルも5棟建設予定だった。

検察は、ブラジルの年金基金が同プロジェクトの建設権を事前に買い取り、後で売却した疑惑を捜査している。

検察によると、リオの再開発をめぐる契約にあたり、不動産会社トランプ・オーガニゼーションが「不審な方法で特別扱いを受けた」という。同社はリオの再開発で「トランプ・タワー」の命名権を販売したが、再開発への出資は行っていない。

同社と検察からのコメントは得られていない。

リオのトランプ・タワーの建設に関与した企業幹部は、ロイターに対し、検察の主張は事実無根であると述べた。

再開発では、トランプ・タワー5棟のうち2棟が8月の五輪までに完成する予定だったが、まだ着工にも至っていない。開発業者によると、プロジェクトは進行中で中止されていないという。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、ラファ住民に避難促す 地上攻撃準備か

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、4月も50超え1年ぶり高水準 

ビジネス

独サービスPMI、4月53.2に上昇 受注好調で6

ワールド

ロシア、軍事演習で戦術核兵器の使用練習へ 西側の挑
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 4

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 5

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 9

    マフィアに狙われたオランダ王女が「スペイン極秘留…

  • 10

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中