NY市場サマリー(26日)円反発、利回り低下 テクノロジー株安い
<為替> 円が対ドルで地合いを持ち直した。日銀の植田和男総裁が新聞のインタビューで、3月と4月の金融政策決定会合で利上げを実施するかどうかは経済指標に基づいて判断すると述べたことを受け、円が買われた。ただ、全体としては材料待ちの姿勢が強く、相場はおおむね小動きにとどまった。日銀の植田総裁は読売新聞のインタビューで、市場で4月の金融政策決定会合での利上げ観測が強いことについて、3月と4月に決定会合があるとした上で「そこまでに得られる情報を丹念に点検した上で意思決定をしていきたい」と述べた。インタビューは24日に実施、26日の朝刊に掲載された。終盤の取引で円は対ドルで0.12%高の156.15円。前日は一時、2週間ぶりの安値となる156.82円まで下落していた。主要通貨に対するドル指数は0.18%高の97.79。ユーロ/ドルは0.11%安の1.1796ドル。この日の外国為替相場はトランプ米政権の関税措置のほか、景気の先行きなどを見極めようとする動きが続く中、総じて小動き。コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「リスク環境は比較的良好」としながらも、「市場参加者の信頼感は低く、明確な方向性はほとんど見られない」としている。この日発表の米経済指標では、 労働省発表の2月21日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が前週比4000件増の21万2000件。小幅増にとどまり、2月の失業率は横ばいで推移したとみられている。 連邦準備理事会(FRB)は物価情勢と労働市場を巡るリスクを見極めるため、少なくとも6月まで政策金利を現行水準に据え置くとの見方が強まっており、こうした観測も市場の方向感が乏しくなる一因になっている。市場は米国とイランの緊張の高まりにも注目。米国は中東海域に空母打撃群を展開し攻撃態勢を整えながらもイランとの協議を継続しており、両国はこの日、オマーンの仲介の下でスイス・ジュネーブで3回目となる核協議を実施した。協議終了後、オマーンのバドル外相は「大きな進展が得られた」という認識を表明。イランのアラグチ外相によると、次回協議は1週間以内に開催される。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。米国とイランとの緊張の高まりや、人工知能(AI)による経済的影響の拡大を巡る懸念を背景に、安全資産の国債に買いが殺到した。 10年債利回りは一時、3カ月ぶりの低水準をつけたほか、30年債利回りは1週間超ぶりの水準まで低下した。 ウィズダムツリーの債券戦略責任者ケビン・フラナガン氏は「AIが特定の業界に与えるマイナスの影響や、今後の行方に関する話をよく耳にする」と言及。AIが予期せぬ結果をもたらす可能性のある業界へのリスクを軽減する方法を顧客から尋ねられるとした上で「それが今の市場のナラティブ(物語)のようだ」と述べた。
短期的には、市場はイラン情勢にも注目。米国とイランは26日、スイス・ジュネーブで3回目となる核協議を行った。協議終了後、仲介役を務めるオマーンのバドル外相は「大きな進展が得られた」という認識を示した。 エバーコアISIの債券ストラテジスト、スタン・シプリー氏はイラン情勢に懸念を示した上で、「問題はわれわれがイランと戦争をするのかということだ」とし、「安全への逃避」に伴う債券買いを指摘した。 午後の取引で、10年債利回りは3.2ベーシスポイント(bp)低下の4.016%。一時、昨年11月終盤以来の低水準となる4.014%をつけた。 30年債利回りは2.8bp低下の4.666%。一時、1週間超ぶりの低水準を付けた。 2年債利回りは2.7bp低下の3.444%となった。 米財務省がこの日実施した440億ドルの7年債入札はほぼ予想通り。最高落札利回りは3.790%と、入札締め切り時点の水準とほぼ一致した。応札倍率は2.50倍で、過去6回の平均である2.46倍を小幅上回った。 入札後、7年債利回りは4bp低下し3.772%となった。 2年債と10年債の利回り格差は小幅縮小し57bpとなった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> S&P総合500種とナスダック総合が反落して取引を終えた。半導体大手エヌビディアの決算は好調だったものの、投資家を満足させるには至らず、このところの上昇をけん引してきたテクノロジー株が売られた。
景気循環株への回帰でダウ工業株30種はほぼ横ばいとなった。一方、フィラデルフィア半導体指数の下落が重しとなり、ハイテク株が中心のナスダックの下落率が大きかった。 フィラデルフィア半導体指数は先週まで10週連続で上昇してきたが、この日の下げにより、連騰が止まる見通しだ。
情報技術セクター、特にソフトウエアと半導体関連株は、人工知能(AI)技術に伴う巨額のコストと潜在的な混乱への懸念から、ここ数週間乱高下している。
主要株価3指数はいずれも週間で小幅な下落となる見通し。月間ではS&Pとナスダックは下落、ダウは上昇を維持する見通し。
25日の取引終了後に発表されたエヌビディアの第4・四半期決算はアナリスト予想を上回り、第1・四半期の見通しも予想を上回った。しかし時価総額世界一の同社は売上高の伸び鈍化に伴い、前年同期比での比較がますます厳しくなる状況に直面している。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 利食い売りなどを背景に、反落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比32.00ドル(0.61%)安の1オンス=5194.20ドル。
前日の金相場は、中心限月の清算値ベースで1月下旬以来約1カ月ぶりの高値水準を付けた。その反動で、この日は早朝から利益確定の売りが先行。相場は一時5140ドル台まで下げた。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米イランの高官協議の動向が注目される中、需給緩和懸念に押され、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物は前日清算値(終値に相当)比0.21ドル(0.3 2%)安の1バレル=65.21ドルだった。5月物は0.22ドル安の65.11ドル。
米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比1600万バレル増と、市場予想(150万バレル増)を大幅に上回る積み増しとなった。さらに、ロイターは25日、関係者の話として、石油輸出国機構 (OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が4月に原油生産量を日量13万7000バレル増やすことを検討中と報じた。これを受けて、需給 の緩みが警戒され、原油が売られた。
米国とイランは26日、スイスのジュネーブでイラン核開発問題を巡る高官協議を開いた。
プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏は26日付のリポートで「今 回の協議は、米国がイランと合意に達することができるのか、軍事行動に踏み切るのかを判断するための最後の試みだ。米国が軍事行動に踏み切れば原油は急騰し、相場はバレルあたり最大10ドルほど上振れする可能性がある」と述べた。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY午後4時 156.11/156.
16
始値 156.06
高値 156.43
安値 155.84
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1801/1.18
02
始値 1.1800
高値 1.1816
安値 1.1775
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時35分 101*12. 4.6643
00 %
前営業日終値 100*28. 4.6940
50 %
10年債(指標銘柄) 16時31分 100*29. 4.0117
50 %
前営業日終値 100*20. 4.0480
00 %
5年債(指標銘柄) 16時31分 99*21.0 3.5757
0 %
前営業日終値 99*15.2 3.6160
5 %
2年債(指標銘柄) 16時35分 99*28.2 3.4362
5 %
前営業日終値 99*26.1 3.4710
3 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 49499.20 +17.05 +0.03
前営業日終値 49482.15
ナスダック総合 22878.38 -273.69 -1.18
前営業日終値 23152.08
S&P総合500種 6908.86 -37.27 -0.54
前営業日終値 6946.13
COMEX金 4月限 5194.2 ‐32.0
前営業日終値 5226.2
COMEX銀 5月限 8758.4 ‐404.6
前営業日終値 9163.0
北海ブレント 4月限 70.75 ‐0.10
前営業日終値 70.85
米WTI先物 4月限 65.21 ‐0.21
前営業日終値 65.42
CRB商品指数 310.0349 ‐1.4083
前営業日終値 311.4432
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