FRB、AIの生産性向上効果を精査すべき=SF連銀総裁
写真は米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁。ワイオミング州ジャクソンホールで8月撮影。REUTERS/Jim Urquhart/File Photo
[サンノゼ(米カリフォルニア州) 17日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は17日、米連邦準備理事会(FRB)は、人工知能(AI)が生産性を押し上げインフレを誘発することなく経済成長を加速させているかを精査し、金融引き締めによるブレーキをかける必要があるか評価する必要があると述べた。
デイリー総裁はシリコンバレー・リーダーシップ・グループがサンノゼ州立大学で主催したイベントで講演し、「生産性向上に関するマクロ研究の大半は、AIの顕著な効果を示す証拠が限られている。まだそこまでには至っていないだけかもしれない」と指摘。経済全体の変革が起こるにはさらに多くの時間がかかるだろうとした。
その上でデイリー氏は、経済成長の加速が将来のインフレの早期警告サインなのか、あるいは物価圧力に関しては無害なのかを判断するには、1990年代にアラン・グリーンスパン議長(当時)の下で行ったことと同じことをFRBは行う必要があると述べた。
グリーンスパン氏は、当時の生産性データが、急速に拡大しつつあったコンピューターやソフトウェアへの生産性向上投資を正確に反映していないと感じ、インフレ抑制のために金利を引き上げず据え置くべきだと主張した。デイリー氏によると、グリーンスパン氏の主張は正しかったという。
デイリー氏は、AIでも同様のことが起きているかどうかを検証するために、FRBはデータの裏側を調べ、企業と話し合い、経済がどの方向に向かっているかを評価する必要があると表明。「われわれが知っていることと知らないことに向き合う意志は、全ての米国民に資する適切かつ永続的な政策を策定する上で不可欠だ」と述べた。
短期的な金融政策の方針については言及しなかった。





