インド、外国人投資家の参入容易に 決済純額化や新終値方式
写真はインドの証券取引委員会。2025年9月、ムンバイで撮影(2026年 ロイター/フランシス・マスカレニャス)
[16日 ロイター] - インドの市場規制当局は16日、外国人投資家の市場参加を容易にする複数の措置を発表した。終値を決定するための取引セッションの導入や、大口の外国人投資家に対して取引を1件ごとではなくネットベースで決済できるようにする案が柱だ。
米国の高関税政策や企業収益の低迷、株式バリュエーションの高さを背景に、インドからの資金流出が加速する中で、市場の厚みを増し、外国から投資家を呼び込むことが狙いだ。
外国人投資家は通常、一日のうちに複数の売買を行うが、現在は取引ごとに決済しなければならない。取引額を差し引いた純額のみを決済する「ネッティング」が認められれば、売買が相殺され純額のみの支払いで済むため、コストや資金調達負担の軽減につながる。
インド証券取引委員会(SEBI)は、2銘柄以上の取引でネッティングを認める方針だ。これにより上場投資信託(ETF)やインデックスファンドに恩恵が及ぶ。単一銘柄のデイトレードには適用されない。
インド株式市場を国際的な慣行に合わせるため、当局は株価の終値を決定するクロージング・オークション・セッション(CAS)を段階的に導入することも承認した。SEBIはデリバティブ銘柄からCASを導入し、他の株式市場区分にも拡大するとしている。
世界の主要市場では、全ての売買注文を集約して公正な終値を算出するクロージング・オークション方式が採用されているが、インドでは現在、終値は日中の平均取引価格に基づいて決定されている。
CASは8月3日から、全ての取引日において現地標準時間の午後3時15分から20分間のセッションとして実施される。
SEBIは政府系ファンドや海外のリテールファンドがインド国内市場へアクセスしやすくすることを目的とした最終規則も公表した。この規則により、外国人投資家の約3分の2について市場参入が容易になると見込まれる。
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