シンガポール政府、GICとテマセクの運用成績を擁護
写真はGICのロゴ看板。2023年7月撮影。REUTERS/Edgar Su
Jun Yuan Yong Xinghui Kok
[シンガポール 12日 ロイター] - シンガポールの政府系ファンドGIC と国営投資会社テマセクの運用成績について、ジェフリー・シオウ上級国務相(財務担当)は12日、それぞれの責務とリスク特性を踏まえれば妥当で想定の範囲内との見解を示した。
英フィナンシャル・タイムズ紙は12月、シンガポールの政府系投資ファンド(ソブリン・ウエルス・ファンド=SWF)のリターンは他国の同様のファンドと比べて「低い」と指摘した。議員からも両社の運用実績に対して疑問の声が上がっている。
シオウ氏は議会演説で「われわれが常に重視してきたのは、短期的あるいは年ごとの変動ではなく、長期的な業績だ」と説明した。
テマセクは2025年3月末までの10年間の株主総利回り(TSR)が5%だったと発表した。これはMSCI オール・カントリー・ワールド指数(ACWI)の9%やシンガポールのストレーツ・タイムズ指数の6%を下回るものの、20年間の利回りは7%で、両指数とおおむね同水準だった。
非上場資産を保有することで株式市場の変動の影響を受けにくいはずだが、20年間の収益が市場全体と同程度なのはなぜかとの質問に対し、シオウ氏はそうした比較は「必ずしも適切でも意味があるとも限らない」と述べた。
また「テマセクは典型的な政府系ファンドとは性格が異なる。積極的なボトムアップ型の投資家であり、シンガポールのポートフォリオ企業を束ねる持ち株会社としての歴史もある」と指摘した。
投資市場が不確実で不安定な状況にあることを踏まえると、「GICの短期的な収益は低下し得るし、マイナスになる可能性もある。ただ、政府は強固なバランスシートを有しているため、こうした短期的な市場変動やリスクを吸収できる」と述べた。
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