11月実質賃金2.8%減、マイナス幅拡大 ボーナス大幅減で=毎勤統計
都内の建設現場で2024年1月23日撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
[東京 8日 ロイター] - 厚生労働省が8日に公表した11月の毎月勤労統計(速報)によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比2.8%減少し、前月の同0.8%減からマイナス幅が拡大した。前年割れは11カ月連続。ボーナスの大幅減が響いた。名目賃金の伸びも、コロナ禍の2021年12月以来の低水準だった。
労働者1人当たりの平均名目賃金を示す現金給与総額は、前年比0.5%増の31万0202円となった。47カ月連続で増加したものの、10月の同2.5%増から伸びが大幅に縮小した。
このうち、基本給に当たる所定内給与は同2.0%増の27万0041円で、49カ月連続のプラスだった。一方、ボーナスに当たる「特別に支払われる給与」が17.0%減と大幅に減少し、全体を押し下げた。厚労省によると、調査対象の事業所ではボーナスを11月後半から支給するところが多く、確報値で修正が入る可能性がある。
消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は前年比3.3%の上昇で、10月の3.4%上昇から伸びはやや鈍化した。もっとも、賃金の上昇が物価の上昇に追い付いていない状況に変化はなく、厚労省は「実質賃金の減少は物価によるものが大きく、その傾向が11月も続いていたことが確認できた。今後とも注視したい」としている。
国際比較で用いる総合指数を踏まえて実質化した物価は2.9%の上昇(前月3.0%上昇)。
賃金の基調をみる上で参考となるサンプル企業入れ替えの影響を除く共通事業所ベースでは、現金給与総額は0.9%増(前月2.4%増)、所定内給与は1.8%増(同2.2%増)だった。
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