カナダGDP、10月は前月比-0.3% 米関税影響で3年ぶり大幅減
カナダ・トロントのCNタワー。2017年8月8日撮影。REUTERS/Chris Helgren
David Ljunggren
[オタワ 23日 ロイター] - カナダ統計局が23日発表した10月の国内総生産(GDP)は前月比0.3%減少し、約3年ぶりの大幅な落ち込みとなった。ただ、11月は0.1%増に反転するとみられている。
対米貿易の影響により、アナリスト予想では0.2%減になるとみられていた。
0.3%減は2022年12月以来最大の落ち込みで、財(モノ)部門が0.7%、サービス部門は0.2%それぞれ減少した。
カナダ中央銀行のマックレム総裁は10日、第4・四半期の成長は低調になると指摘。市場では、中銀の次の政策変更が26年7月に25ベーシスポイント(bp)の利上げになる可能性が高いとみられている。
キャピタル・エコノミクスの北米担当副チーフエコノミスト、スティーブン・ブラウン氏は、金融政策の見通しが大きく変わることはないとした上で、「とはいえ、経済に勢いがないことは、市場が来年の利上げを先取りし過ぎとのわれわれの見方を強めている」と述べた。
製造業は1.5%減少し、鉱工業生産が6.9%減少したことなどが響いた。また木材関連製造業は7.3%減と、10月に導入された米追加関税を受けて20年4月以来最大の落ち込みとなった。
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