中国人民銀、最優遇貸出金利を据え置き 7カ月連続
[上海 22日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は22日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り据え置いた。据え置きは7カ月連続。
1年物は3.00%、5年物は3.50%に維持した。
ロイターが市場参加者25人を対象に先週実施した調査では、全員が据え置きを予想していた。
中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。
LPRの据え置きは、今年の成長率目標達成が視野に入る中、当局が新たな金融緩和措置を急いでいないことを示唆している。
バークレイズは「(今月開催された)中央経済工作会議は『金融政策における主な考慮事項として成長の安定化と合理的な物価上昇』を改めて強調した。さらに預金準備率(RRR)や金利引き下げなど、さまざまな政策手段を『柔軟かつ効率的に』活用する必要性も強調した」と指摘。
「政策金利は10ベーシスポイント(bp)引き下げられると引き続き予想しているが、その確率はやや低下している。また、国債発行の前倒しを促すため、2026年第1・四半期にはRRRが50bp引き下げられるとみている」と述べた。





