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仏が次世代空母建造へ、シャルル・ドゴール後継 38年までに運用開始

2025年12月22日(月)11時44分

 フランスのマクロン大統領は21日、老朽化した原子力空母「シャルル・ドゴール」に代わる、より大型で近代的な新型空母を建造し、フランスの海洋戦力を強化する計画を確認した。ベルギーで18日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

Florence ‍Loeve Tassilo Hummel

[パリ 21日 ロイ‌ター] - フランスのマクロン大統領は21日、老朽化した原子力空母‌「シャルル​・ドゴール」に代わる、より大型で近代的な新型空母を建造し、フランスの海洋戦力を強化する計画を確‌認した。

計画の名称は「ポルトアビオン・ヌーベル・ジェネラシオン(PANG)」で、費用は約102億5000万ユーロ(120億ドル)に上る見通し。

フランス政府によると、2038年に新型空母が運用を開始するとともに、2001年​就役のシャルル・ドゴー⁠ルは退役する予定だ。

PANGは欧州で建‍造される史上最大の軍艦となり、フランスの核抑止力の中核を成す見通し。ロシアのウクライナ侵攻や、トランプ米‍大統領の欧州安全保障支援‍への‌消極姿勢を背景に、欧州‍の防衛自立を推進する重要なプロジェクトとなる。 

マクロン氏はアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビにあるフランス軍⁠基地で部隊に向けて演説し、「この大規模な計画を始動す⁠る決定は今週下さ‍れた」と述べ、中小企業を筆頭にフランスの産業基盤強化につながると​訴えた。

一部の中道派、穏健左派の議員は最近、財政難を理由に新型空母建造計画の延期を提案している。

ロイター
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