テスラ、独で電池セル生産強化 10億ドル投資へ
2023年7月、独グリューンハイデにあるテスラの工場で撮影。REUTERS/Annegret Hilse
[フランクフルト 16日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは16日、ドイツのベルリン郊外グリューンハイデにあるギガファクトリー(巨大工場)で2027年から年間最大8ギガワット時の電池セル生産体制を整えると発表した。
テスラは「このためセル生産にさらに数億ユーロ規模の投資をする」とし、同工場への投資総額は約10億ユーロ(12億ドル)に達する見通しを示した。
「目的は現地で電池セルから車両まで全てを1カ所で生産する垂直統合型の体制の強化だ。これは欧州で比類のない取り組みで、当社のサプライチェーン(供給網)の回復力も増強する」と説明した。
さらに「条件が整えば、将来的に電池のバリューチェーン全体がグリューンハイデで完結する。中国と米国との国際競争において、欧州で電池セルを経済的に生産することは現状ではほぼ不可能だ」と述べた。
グリューンハイデ工場は従業員約1万1500人を雇用するテスラが欧州に持つ唯一のギガファクトリー。欧州で同社は市場シェアの低下に見舞われている。





