バーゼル銀行監督委、銀行のリスク開示様式標準化で市中協議開始
[ロンドン 5日 ロイター] - 主要国の銀行監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会(BCBS)は、銀行に義務付けている「第3の柱」に基づく主要リスク開示について、資料を機械が読み取り可能な標準化されたフォーマットとすることを提案し、3カ月間の市中協議を開始した。投資家やアナリストが銀行間でデータを比較しやすくする狙いだ。
第3の柱の情報開示は、アナリストが銀行の強靱(きょうじん)性を精査できるよう自己資本やリスクエクスポージャーを詳しく提供するもの。BCBSによると、大半の銀行はPDF形式で開示しており、分析を妨げる要因になっている。
人工知能(AI)の台頭により、こうした情報の分析は自動化が加速すると予想され、規制当局や投資家、リスク管理者にとってデータの構造化が極めて重要になっている。
BCBSは、情報開示の技術的仕様を提案しているが、現行の情報開示要件自体は変更しない方針だ。開示する情報を各行が自行のウェブサイトで公表するか、それとも中央で一括して公表するかは、各国の規制当局が決定する。





