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米耐久財受注 9月は0.5%増 コア資本財も大幅な伸び

2025年11月27日(木)03時19分

2015年12月7日、米ワシントン州レントンのボーイング工場で撮影。REUTERS/Matt Mills McKnight

[ワシントン  26日  ロイター] - 米商務省が26日発表した9月の耐久財受注は、前月比0.5%増だった。8月は3.0%増で、2カ月連続の増加。民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は0.9%増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.2%増を上回る大幅な伸びを示した。8月も0.9%増に上方改定された。

コンピューター・電子製品、電気機器・部品、輸送機器、一次金属の受注が大幅に増加した一方、機械受注はわずかな増加にとどまった。

トランプ米大統領による関税措置を受けて、コア資本財の受注は変動幅が大きくなっている。今回の結果を受け、2025年第3・四半期(25年7─9月期)に経済成長が加速したとのエコノミストの見方が強まるとみられる。

コア資本財の出荷は0.9%増。8月の0.1%減少から反転した。民間航空機・同部品の受注は6.1%減。ただ、米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、9月の航空機受注は96機と、8月の26機から増加している。

今年上半期、企業の設備投資は堅調なペースで増加した。エコノミストは、25年第3・四半期の設備投資も堅調だったと予想。アトランタ地区連銀は、第3・四半期の国内総生産(GDP)が年率換算で前期比4.0%増と予測している。第2・四半期は3.8%増だった。商務省は25日、政府機関の一部閉鎖の影響で遅れていた第3・四半期のGDPについて、12月23日に公表すると明らかにした。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「一つ確かなのは、(第3・四半期が)GDP実質成長率にとって極めて大きな四半期になるということだ」としつつ、これが政府機関閉鎖前の経済状況しか反映していない点についても指摘。その上で「米連邦準備理事会(FRB)当局者はタカ派・ハト派を問わず、次回12月会合での利下げを強く主張する可能性は低い」との見方を示した。

ロイター
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