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米ロ高官のウ和平案協議の内容漏えいか、ロシア「交渉妨害」と反発

2025年11月27日(木)00時37分

米政権のウィットコフ中東担当特使特使とロシアのプーチン大統領。2025年8月6日、ロシア・モスクワで撮影の提供写真。Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS

[モスクワ 26日 ロイター] - 米・ロシア高官によるウクライナ和平計画を巡る電話協議の内容が漏えいしたとみられる問題で、ロシアは26日、和平交渉を妨害する容認できない試みで、ハイブリッド戦争に相当すると非難した。

ブルームバーグは25日、米政権のウィットコフ中東担当特使とロシアのウシャコフ大統領補佐官が10月14日に行った電話会談の記録について報道。ウィトコフ氏がウシャコフ氏に対し、ウクライナ和平案をトランプ大統領にどのように提案すべきか助言する内容だ。ブルームバーグは記録を検証したとしたが、どのようにアクセスしたかについては明らかにしていない。

ウシャコフ氏はロシアのメディアに対し、会談の内容は公表を意図したものではないとし、漏えいは明らかに米ロ間協議を妨害することを狙ったもので、「受け入れられない」と述べた。

さらに、会話の一部は暗号化された政府のチャンネルを通じて行われており、当事者の一方による故意の行為がない限り、傍受や漏えいが起こることはまれという認識を示した。

ロシア政府系ファンドの責任者で国際経済投資協力を担当するキリル・ドミトリエフ特使は、ブルームバーグの報道は「偽物」とコメントした。

ロシアのリャブコフ外務次官は、メディアの一部が、欧州諸国による米ロ関係の弱体化を狙ったロシアに対するハイブリッド情報戦争に利用されているという見方を示した

ロイター
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