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海運マースク、紅海経由航路の運航再開へ 条件許され次第

2025年11月26日(水)14時08分

スペインのアルヘシラス港で、コンテナを積んだマースクのコンテナ船。2023年1月20日撮影。 REUTERS/Jon Nazca/File Photo

[ドバイ 25日 ロイター] - デンマーク海運大手マースクのビンセント・クラーク最高経営責任者(CEO)は25日、休止しているスエズ運河と紅海を経由する航路について、条件面で許され次第、運航を再開するとの方針を示した。スエズ運河運営機関との共同記者会見で語った。

マースクは昨年1月、イエメンの親イラン組織フーシ派が紅海で商用船舶を攻撃したことを受け、アデン湾と紅海を通る航路を南アフリカ沖経由の迂回航路に切り替えていた。

クラーク氏によると、マースクはパレスチナ自治区ガザでの和平へ向けた状況の進展によって、アデン湾と紅海を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡での航海の自由が確保されると判断した。

同氏は会見で「ガザ地区およびバブ・エル・マンデブ海峡で状況が大きく進展したことを踏まえ、マースクはスエズ運河と紅海を通る航路の運航を再開する措置を取る」と表明。「当社乗組員の安全を最優先に、条件面で許され次第」、紅海経由航路の運航を再開すると付け加えた。

スエズ運河運営機関は声明で、マースクが12月初頭に同運河での航行を一部再開するとした。だがマースクの広報担当者は、運航再開の日付は決まっていないと話した。

マースクがスエズ運河の航行を再開すれば、海運業界全体に影響する可能性がある。この海域では紅海での商用船舶への攻撃と地域紛争によって航行が妨げられたため運賃が上昇していた。

ロイター
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