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ドイツのイノベーション創出力は12位で停滞 米英仏と差開く=調査

2025年11月26日(水)09時30分

写真は2024年2月、独フランクフルトで撮影。REUTERS/Kai Pfaffenbach

Maria Martinez

[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツ産業連盟(BDI)とコンサルティング会社ローランド・ベルガーが25日公表した今年の世界のイノベーション創出力ランキング調査で、ドイツは昨年と同じ12位にとどまり、大きく躍進した米国や英国、フランスといったライバルとの差が開いた。

調査によると、ドイツは特にデジタル化やバイオテクノロジーなどの将来技術に弱さを抱えている。

ドイツにとって重大な問題は、国内における企業の研究開発投資の勢いが他国に比べて低下し、とりわけデジタル化分野では米中両国の後塵を拝している。

イノベーション創出力1位はスイス、2位シンガポール、3位デンマークと、比較的規模が小さく専門性が高い国が上位に並んだ。

ドイツは重要技術全体では4位、循環経済や新素材、新商品技術など7項目のうち4項目でトップ5に入っている。

ただデジタルハードウエアは7位、デジタルネットワーキングは10位、バイオテクノロジーは15位だった。

BDIのペーター・ライビンガー会長は「われわれは大胆に大きなことを考えなければならない。それが新しいイノベーションの動きを引き出す唯一の方法だ。2040年までに核融合炉の最初の機能的な試作品を実現させるか、産業向け人工知能(AI)で主導的な立場になることを目指す必要がある」と述べた。

ロイター
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