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NY外為市場=ドル下落、精彩欠く指標で米利下げ観測強まる

2025年11月26日(水)06時35分

米ドル紙幣。2016年11月7日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ニューヨーク 25日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが下落した。精彩を欠く内容となった米指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が12月の会合で追加利下げを実施するという観測が強まった。

9月の米小売売上高と卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)の発表を受け、ドル指数は0.5%安の99.746。

9月の小売売上高は前月比0.2%増と、市場予想の0.4%増を下回った。PPIは前月比0.3%上昇した。変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%上昇と、予想の0.2%上昇を下回った。

マネックスUSAのトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「今朝発表された9月のデータは、第3・四半期末にスタグフレーションが起きていたことを示しており、ドルが下落するのは当然だ」と述べた。指標からは需要低迷の兆候がうかがわれるとも指摘した。

また、11月の米消費者信頼感指数は88.7と、前月の95.5から低下し、4月以来の低水準となった。

CMEのフェドウオッチによると、トレーダーは年内最後となる12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率を83%と織り込み、1週間前の50%から上昇した。

終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.5%高の1.1576ドル、ポンド/ドルは0.8%高の1.3203ドル。

ドル/円は0.6%安の155.99円。高市早苗首相の自民党総裁就任後、円は10円近く下落しており、日本当局による介入警戒感が台頭している。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.9%安の8万7098.02ドル。月初来約20%下落している。

ドル/円 NY午後4時 156.10/156.11

始値 156.42

高値 156.50

安値 155.81

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1564/1.1566

始値 1.1526

高値 1.1585

安値 1.1526

ロイター
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