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中国アリババ、7─9月期は増収減益 配送サービス拡充で利用者増

2025年11月26日(水)02時41分

中国アリババ・グループのロゴ。2025年2月11日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[25日 ロイター] - 中国の電子商取引(EC)大手アリババ・グループが25日発表した2025年7─9月期(25年第2・四半期)決算は、売上高が前年同期比5%増の2477億9500万元(約349億7000万ドル)だった。市場予想は2426億5000万元。純利益は53%減の206億1200万元だったものの、市場予想は上回った。短時間での配送サービス拡充へ投資したことが、利用者の増加につながった。

アリババは企業顧客重視から消費者向け市場の拡大へと経営戦略を転換し、無料アプリを新たにリリースした。人工知能(AI)分野にも巨費を投じており、呉泳銘(エディー・ウー)最高経営責任者(CEO)は「AI技術とインフラのほか、日常生活サービスとECを統合した消費プラットフォームにおいて、長期的な戦略的価値を構築するための投資段階に入った」と述べた。

アリババのほか、京東商城(JDドットコム)などの競合による値引きや販促金による小売りの価格競争が激化し、利益率下押しへの懸念が高まっている。ただ、アリババは短時間での配送強化で、今後3年間で年間流通総額(GMV)を1兆元増やすことが可能と予想している。

中国で今年の「独身の日」セール期間は10月上旬から11月中旬までと過去最長となった。アリババグループは期間中、「淘宝網(タオバオ)」でもキャンペーンを展開。コンサルティング会社アナリシスのデータによると、アリババ全体の売上高は「独身の日」関連セールで9.3%増。一方、JDドットコムは8.3%増だったという。

ロイター
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