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午前の日経平均は反発、半導体関連に物色 早期利上げ観測や円安一服が上値抑制

2025年11月25日(火)12時14分

2025年4月25日、東京のビル内で、株価ボードの前を歩く女性。REUTERS/Issei Kato

Noriyuki Hirata

[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比189円39銭高の4万8815円27銭と反発した。国内連休中の米国市場で早期利下げの思惑からハイテク株高となっており、国内の半導体関連株やデータセンター関連株に買いが入り、日経平均を押し上げた。一方、日銀の早期利上げ観測や、為替の円安基調が一服したことは上値を抑制し、伸び悩んだ。

日経平均は487円高で寄り付いた後も一時556円高の4万9182円に上値を伸ばした。アドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連株やフジクラなどのデータセンター関連株が物色され、指数を押し上げた。ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。為替の円安一服に加え、国内の早期利上げ観測の高まり、時間外取引の米株先物の小幅に軟調な動きが嫌気された。

日経平均への寄与度の高いソフトバンクグループが引き続き軟調で、指数を押し下げる方向に作用した。米アルファベット傘下のグーグルの最新生成AI(人工知能)モデルへの好評価が意識され、出資先のオープンAIとの競争激化の思惑が重しになった。

ハイテク株の寄与度の高い日経平均に比べ、TOPIXは横ばいにとどまり「全体感としては弱い」(内藤証券の田部井美彦投資調査部長)との声も聞かれる。足元では米国での12月利下げの思惑が盛り返しているが、その織り込みは不安定でもあるとして「安心して買えるような相場つきではない」と田部井氏はみている。

TOPIXは横ばいの3297.63ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆9618億7500万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属やパルプ・紙、電気・ガスなど19業種、値下がりは情報・通信や保険、空運など14業種だった。

レーザーテックが大幅高だったほか、ファーストリテイリング、第一三共はしっかり。一方、ソニーグループ、コナミグループは軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが833銘柄(51%)、値下がりは710銘柄(44%)、変わらずは68銘柄(4%)だった。

ロイター
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