トランプ米大統領、ムスリム同胞団支部のテロ指定手続き開始
2025年11月5日、フロリダ州マイアミのカセヤセンターアリーナで開催されたアメリカン・ビジネス・フォーラム・マイアミでジェスチャーをするトランプ米大統領 REUTERS/Jonathan Ernst
[ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、ムスリム同胞団の特定の支部を「外国テロ組織」および「特別指定国際テロリスト」に指定する手続きを開始した。アラブ世界で最も古く、大きな影響力を持つイスラム組織の一つに制裁を科すことになる動き。
ホワイトハウスのファクトシートによると、トランプ氏はレバノン、エジプト、ヨルダンなどの各支部について、指定するかどうかに関する報告書を提出するようルビオ国務長官とベセント財務長官に指示する大統領令に署名した。
長官らは報告書の提出から45日以内に指定を進めるよう命じられている。
トランプ政権は、これらの国のムスリム同胞団支部がイスラエルや米国のパートナーに対する暴力的な攻撃を支持・奨励したり、パレスチナのイスラム組織ハマスに物質的な支援を提供したりしていると非難している。
ムスリム同胞団は、世俗主義的・国家主義的な思想の広がりに対抗するイスラム政治運動として、1920年代にエジプトで結成され、イスラム諸国に急速に広がり、主要な勢力となった。





