インド中銀、追加利下げの余地「確かにある」=総裁
2025年4月9日、インド準備銀行(RBI)のマルホトラ総裁 REUTERS/Francis Mascarenhas
Swati Bhat Jaspreet Kalra
[ムンバイ 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)のマルホトラ総裁は24日のジー・ビジネスのインタビューで、現在5.50%に設定している主要政策金利のレポ金利をさらに引き下げる余地があるとの見解を示した。
マルホトラ氏は10月の前回金融政策委員会(MPC)では「政策金利を引き下げ余地があることが明確に伝えられた」とした上で、「それ以降に入手したマクロ経済データは利下げ余地が縮小したことを示していない」と指摘。12月の次回会合で「(追加利下げの)余地は確かにある」としながらも、「そのように判断するかどうかは委員会次第だ」と付け加えた。
MPCは2025年前半に計100ベーシスポイント(bp)の利下げを実施したが、8月以降の会合では据え置いている。前回会合の議事要旨によると、インフレ率の見通しがより緩やかになる中で、出席者が将来的な利下げの余地があることを示唆した。
10月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は0.25%に縮小。食品価格の大幅下落と物品・サービス税(GST、全国統一の間接税)の引き下げが主因で、次回MPCで追加利下げを決める道を開いた。
一方、マルホトラ氏は最近の外国為替市場でのルピー安については自然な動きだとの見解を表明。インド中銀はルピーの下落を抑えるために国営銀行を通じて介入しているが、ルピーが年間3―3.5%下落しているのは歴史的な平均に沿っていると言及した。
ルピーは21日に対ドルで過去最安値となる1ドル=89.49ルピーまで下落した。今年に入ってから4%強下落しており、アジア通貨の中で最も値動きが低調な通貨の一つとなっている。





