ニュース速報
ワールド

インド中銀、追加利下げの余地「確かにある」=総裁

2025年11月25日(火)13時22分

2025年4月9日、インド準備銀行(RBI)のマルホトラ総裁 REUTERS/Francis Mascarenhas

Swati Bhat Jaspreet Kalra

[ムンバイ 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)のマルホトラ総裁は24日のジー・ビジネスのインタビューで、現在5.50%に設定している主要政策金利のレポ金利をさらに引き下げる余地があるとの見解を示した。

マルホトラ氏は10月の前回金融政策委員会(MPC)では「政策金利を引き下げ余地があることが明確に伝えられた」とした上で、「それ以降に入手したマクロ経済データは利下げ余地が縮小したことを示していない」と指摘。12月の次回会合で「(追加利下げの)余地は確かにある」としながらも、「そのように判断するかどうかは委員会次第だ」と付け加えた。

MPCは2025年前半に計100ベーシスポイント(bp)の利下げを実施したが、8月以降の会合では据え置いている。前回会合の議事要旨によると、インフレ率の見通しがより緩やかになる中で、出席者が将来的な利下げの余地があることを示唆した。

10月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は0.25%に縮小。食品価格の大幅下落と物品・サービス税(GST、全国統一の間接税)の引き下げが主因で、次回MPCで追加利下げを決める道を開いた。

一方、マルホトラ氏は最近の外国為替市場でのルピー安については自然な動きだとの見解を表明。インド中銀はルピーの下落を抑えるために国営銀行を通じて介入しているが、ルピーが年間3―3.5%下落しているのは歴史的な平均に沿っていると言及した。

ルピーは21日に対ドルで過去最安値となる1ドル=89.49ルピーまで下落した。今年に入ってから4%強下落しており、アジア通貨の中で最も値動きが低調な通貨の一つとなっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

10月ショッピングセンター売上高は前年比6.3%増

ワールド

NASA、ボーイング宇宙船計画縮小 不具合で

ビジネス

中国のビットコイン採掘が復活、世界シェアは第3位

ワールド

米政権、AP通信に対する取材規制の正当性主張 控訴
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 8
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中