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米エヌビディア、株価7%変動も 決算発表に市場注目

2025年11月19日(水)02時59分

エヌビディアのロゴ。8月25日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ニューヨーク  18日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが19日に発表する四半期決算により、株価が上下に7%程度変動する可能性があると分析会社のオプションリサーチ&テクノロジーサービシズ(ORATS)が明らかにした。エヌビディアのオプション取引の影響を受けた場合、時価総額に3200億ドルの変動をもたらす計算になるといい、市場からの注目が集まっている。

人工知能(AI)関連で強みを持つエヌビディアの足元の時価総額は約4兆6000億ドル。ロイターの分析によると、オプションが示す変動幅は、四半期決算発表後の1日での時価総額変動として過去最大となる可能性がある。

ORATSのデータによると、これまで12四半期における決算発表翌日の株価変動率は平均7.3%だった。2024年2月の決算発表後には2760億ドルの上昇を記録した。

サスケハナのデリバティブ戦略担当共同責任者クリス・マーフィー氏は「影響は株価だけにとどまらない」と指摘。AI関連の設備投資の要となっているため、関連投資に関して「拡大段階にあるのか、それとも消化モードに入っているのかが判断できる」と述べた。

AI関連株の上昇の持続性や割高感に対する投資家の懸念から、ハイテク分野は足元で下落傾向にある。S&P総合500種指数の銘柄全体の時価総額の約8%を占めるエヌビディアの株価は今年約38%上昇しているものの、10月下旬に最高値を付けて以降は約10%下落している。

ロイター
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