ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=大幅安、雇用統計・エヌビディア決算を注視

2025年11月18日(火)07時04分

米ニューヨークのマンハッタンで2019年1月撮影。REUTERS/Carlo Allegri/

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は大きく下落し、S&P総合500種とナスダック総合が4月末以来初めて主要なテクニカル指標を割り込んで取引を終えた。週内に発表される小売企業や半導体大手エヌビディアの四半期決算のほか、政府機関閉鎖で延期されていた9月の雇用統計に注目が集まっている。

午後の取引で下げが加速し、主要株価3指数が中期的なトレンド指標とされる50日移動平均線を軒並み下回った。ダウ工業株30種が50日線を割り込んで取引を終えるのは10月10日以来。

今週は小売り大手のウォルマート、ホーム・デポ、ターゲットが決算を発表する。

50パーク・インベストメンツのアダム・サーハン最高経営責任者(CEO)は、投資家が消費者動向とエヌビディア決算を注視していると指摘。「消費者は強くなるのではなく、弱くなっている可能性がある」と述べた。また「市場は4月の安値からの非常に大幅な上昇を受けて値固めしている」と語った。

19日の引け後に決算を発表するエヌビディアは1.9%下落し、ナスダックとS&P500を押し下げた。米国株は今月、AI期待で株価が割高になっているとの懸念に圧迫されている。

個別銘柄ではアルファベットが3.1%上昇。米投資会社バークシャー・ハサウェイが9月末時点で約43億ドル相当のアルファベット株を保有していることが明らかになった。

一方、バークシャーが追加売却を明らかにしたアップルは1.8%下落した。

デル・テクノロジーズは8.4%、ヒューレット・パッカード・エンタープライズは7%、それぞれ下落。いずれもモルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを嫌気した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.03対1の比率で上回った。ナスダックでも3.06対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は190億6000万株。直近20営業日の平均は約200億株。

 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 46590.24 -557.24 -1.18 47068.06 47202.56 46430.27

 前営業日終値 47147.48

ナスダック総合 22708.08 -192.51 -0.84 22788.32 23044.55 22559.51

 前営業日終値 22900.59

S&P総合500種 6672.41 -61.70 -0.92 6713.61 6754.50 6638.90

 前営業日終値 6734.11

ダウ輸送株20種 15790.14 -282.42 -1.76

ダウ公共株15種 1123.17 +9.56 +0.86

フィラデルフィア半導 6705.74 -105.46 -1.55

VIX指数 22.38 +2.55 +12.86

S&P一般消費財 1864.70 -15.08 -0.80

S&P素材 540.42 -8.41 -1.53

S&P工業 1272.48 -13.24 -1.03

S&P主要消費財 855.42 -5.09 -0.59

S&P金融 854.69 -16.79 -1.93

S&P不動産 256.37 -1.48 -0.57

S&Pエネルギー 688.44 -13.16 -1.88

S&Pヘルスケア 1766.48 -1.01 -0.06

S&P通信サービス 423.86 +4.75 +1.13

S&P情報技術 5654.50 -82.16 -1.43

S&P公益事業 453.38 +3.76 +0.84

NYSE出来高 13.58億株

シカゴ日経先物12月 ドル建て 49830 - 440 大阪比

シカゴ日経先物12月 円建て 49785 - 485 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米下院、エプスタイン文書公開巡り18日にも採決 可

ワールド

国連安保理、トランプ氏のガザ計画支持する米決議案を

ワールド

米大学の25年秋新規留学生数、17%減 ビザ不安広

ビジネス

ティール氏のヘッジファンド、保有エヌビディア株を全
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 8
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 9
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中