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米シェブロン、第3四半期利益は予想超え ヘス買収で生産過去最高

2025年10月31日(金)19時40分

 米石油大手シェブロンが31日発表した第3・四半期決算は、調整後利益が36億ドル(1株当たり1.85ドル)となり、市場予想(1株当たり1.68ドル)を大幅に上回った。写真はシェブロンのビル。8月ヒューストンで撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee)

Sheila Dang

[ヒューストン 31日 ロイター] - 米石油大手シェブロンが31日発表した第3・四半期決算は、調整後利益が36億ドル(1株当たり1.85ドル)となり、市場予想(1株当たり1.68ドル)を大幅に上回った。

550億ドル規模のヘス買収により、石油・ガス生産量が過去最高を記録し、精製マージンも改善した。

アイマー・ボナー最高財務責任者(CFO)はインタビューで、運転資本を除く営業キャッシュフローは前年比20%近く増加し99億ドルになったと述べた。パーミアン盆地や米メキシコ湾などでの生産増加が一因という。

同社は投資家向けプレゼンテーションで、原油価格が下落しても、資本効率の向上と高利益率資産の拡大により、引き続き堅調なキャッシュ創出が見込まれると述べた。

シェブロンは7月にヘスの買収を完了。買収後は日量410万石油換算バレルを生産。これは過去最高で、前年同四半期のシェブロン単独の日量340万石油換算バレルを上回った。

ボナー氏は、コスト削減も業績を押し上げた要因であり、シェブロンは来年20億─30億ドルのコスト削減を達成する見込みだと述べた。

上流部門の利益は33億ドルで、原油価格の下落により前年同期比28%減少。一方、下流部門の利益は精製マージンの上昇と米国における営業費用の減少により、91%増の11億ドルとなった。

ロイター
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