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SMBC日興、7─9月期純利益は6割増 政策株売却が寄与

2025年10月30日(木)16時34分

三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券は10月30日、2025年7─9月期の純利益(連結外の海外拠点を含む)が前年同期比58%増の546億円だったと発表した。2017年12月、都内で撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Miho Uranaka

[東京 30日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券は30日、2025年7─9月期の純利益(連結外の海外拠点を含む)が前年同期比58%増の546億円だったと発表した。株高で個人の取引が増加したほか、政策保有株式の売却が利益を押し上げた。

政策株については同期間に10銘柄弱を売却し、439億円を特別利益に計上した。簿価ベースでの残高は約250億円となっている。一方、リテール向けの営業部門では、堅調な株式相場を背景にフロー収益が拡大。株式投信の販売やファンドラップ契約が増加し、残高ベースの収益も伸びた。

前四半期に赤字を計上したグローバル・マーケッツ部門の赤字幅も縮小した。同部門は4─6月期に債券トレーディングの不振で58億円の営業損失を計上した。大幅赤字を受けて、10月には円金利・外貨金利を中心とするトレーディング体制の再編に踏み切り、営業部門との連携を再構築するなど、収益基盤の立て直しを進めている。

後藤歩常務執行役員は会見で「機構改革の成果が出てきたとはとらえていない。他社とも差がついているところで、焦らずじっくり強化していく」と説明した。

ロイター
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