仏ソジェン、第3四半期は予想上回る増益 コスト削減強化が奏功

仏金融大手ソシエテ・ジェネラル（ソジェン）が１０月３０日発表した第３・四半期決算は、純利益が前年同期比１１％増の１５億２０００万ユーロ（１７億７０００万ドル）となり、市場予想を２億ユーロ以上上回った。２０２４年２月、パリで撮影（２０２５年　ロイター/Sarah Meyssonnier）

Mathieu Rosemain

[パリ ３０日 ロイター] - 仏金融大手ソシエテ・ジェネラル（ソジェン）が３０日発表した第３・四半期決算は、純利益が前年同期比１１％増の１５億２０００万ユーロ（１７億７０００万ドル）となり、市場予想を２億ユーロ以上上回った。コスト削減強化が奏功した。

収入は２．７％減の６６億６０００万ユーロ。資産売却を経た事業縮小によるもの。

投資銀行部門の収入は１．６％増。債券・為替トレーディング収入が１２％増加した一方、株式トレーディング収入は６．７％減少した。比較対象となる前年が堅調だったことなどが響いたという。

コスト・インカム・レシオ（収入１ユーロを生み出すため費やした経費を示す効率指標）は６１％に低下した。

収益性の主要指標である有形株主資本利益率（ＲＯＴＥ）は１０．７％に上昇。予想の８．９％を上回ったものの、欧州のライバルを依然として大きく下回っている。