アステラス、通期予想を上方修正 がん治療剤の好調やコスト抑制で

アステラス製薬は１０月３０日、２０２６年３月期通期の連結業績（国際会計基準）について、純利益予想を前年比３．５倍の１８００億円に上方修正したと発表した。都内の本社で２０１９年１２月撮影（２０２５年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

［東京　３０日　ロイター］ - アステラス製薬は３０日、２０２６年３月期通期の連結業績（国際会計基準）について、純利益予想を前年比３．５倍の１８００億円に上方修正したと発表した。従来予想は１３００億円だった。重点戦略製品としているがん治療剤の売り上げが好調だったほか、全社レベルでのコスト最適化の取り組みも想定以上に奏功した。

ＩＢＥＳがまとめたアナリスト１１人のコンセンサス予想では、連結純利益の平均値は１６１２億円だった。

営業利益予想は前年同期比５．８倍の２４００億円（従来１６００億円）、売上高予想は同６．２％増の２兆０３００億円（従来１兆９３００億円）に引き上げた。

＜通期予想＞

項目 通期予想(今回) 前年比 従来予想

期間 25年4月─26月3月 - -

売上高 20300 6.2 19300

営業利益 2400 484.8 1600

純利益 1800 254.7 1300

配当 78.00（無） - -

※単位：売上高・利益は億円、配当は円、前年比は％、△はマイナス、「有無」は配当の修正の有無