ニュース速報
ビジネス

インテル、第3四半期利益が予想上回る 株価7%上昇

2025年10月24日(金)08時33分

米半導体大手インテルが23日示した第4・四半期の売上高見通しは市場予想に届かなかった。8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[23日 ロイター] - 米半導体大手インテルが23日発表した3・四半期決算は1株利益が予想を上回った。リップブー・タン最高経営責任者(CEO)の思い切ったコスト削減策が奏功し、巨額投資を進める中で財務体質が改善した。

発表を受け、同社株は時間外取引で約7%上昇した。

第3・四半期の調整後1株利益は0.23ドルで、LSEGがまとめた予想の0.01ドルを上回った。調整後の粗利益率は40%。予想の35.7%を上回った。

同社は7月、今年末までに人員を前年比で2割以上削減する方針を表明した。

同社には、エヌビディア、ソフトバンクグループ、米政府が相次いで出資。資金流入による財務安定化への期待が高まっている。

デイブ・ジンズナー最高財務責任者(CFO)はロイターとのインタビューで、第3・四半期にソフトバンクグループから資金を受領したが、エヌビディアからはまだ資金を受け取っていなと述べた。

タン氏は決算説明会で、新設した中央エンジニアリング・グループが自社設計チップの開発を合理化するとともに、外部顧客向けのカスタム設計チップも提供すると述べた。

ジンズナー氏によると、第3・四半期はインテル製半導体の需要が好調で、供給がタイトになっている。データセンター運営会社が、高度な人工知能(AI)半導体の導入に伴い、CPU(中央処理装置)のアップグレードが必要と判断したことが一因という。

ジンズナー氏は「現時点で出荷は需要に追いついていない。これは嬉しい悲鳴と言えるだろう」と述べた。

一方、18A製造プロセスについては、歩留まりが「適切なレベルの利益率を達成するために必要な水準に達していない」とし「業界で許容される水準」に達するのは2027年以降になる可能性が高いと述べた。

第4・四半期の売上高見通しは市場予想に届かなかった。

第4・四半期の売上高見通しは128億─138億ドル。中央値の133億ドルは、市場予想の133億7000万ドルを小幅に下回った。

ジンズナー氏は25年の設備投資を270億ドルとし、24年の170億ドルから大幅に増やす方針を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、バイナンス創業者に恩赦 仮想通貨推進鮮

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、4万9000円回復 米ハ

ワールド

英国王とローマ教皇、バチカンで共に祈り 分離以来5

ワールド

EU首脳、ウクライナ財政支援で合意 ロシア資産の活
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 4
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 10
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 10
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中