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仏ロレアル、第3四半期増収率4.2%で予想下回る 中国は需要改善

2025年10月22日(水)13時39分

 10月21日、フランスの化粧品大手ロレアルが発表した第3・四半期決算は、売上高が前年同期比4.2%増の103億ユーロ(120億1000万ドル)となり、ジェフリーズが伝えたビジブル・アルファの市場予想(4.9%増)を下回る伸びだった。パリ近郊で4月14日撮影(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq)

Dominique Patton

[パリ 21日 ロイター] - フランスの化粧品大手ロレアルが21日発表した第3・四半期決算は、売上高が前年同期比4.2%増の103億ユーロ(120億1000万ドル)となり、ジェフリーズが伝えたビジブル・アルファの市場予想(4.9%増)を下回る伸びだった。北米での不振が全体を抑えたが、中国では需要が改善しているとの見方を示した。

また新たなITシステムへの移行の影響を除いた基調的な増収率は4.9%だったと説明した。

ロレアルのニコラ・イエロムニス最高経営責任者(CEO)は中国の化粧品市場について、消費者心理が若干持ち直したのに伴い3%程度拡大したと推計した。拡大は過去2年間で初めてとなる。

イエロムニス氏はアナリストに「単一四半期では基調を判断できないため、中国に関しては常に注視している。ただ市場全体としてはプラスに転換している」と述べ、ロレアルは中国市場でアウトパフォームしていると付け加えた。

ロレアルは、欧米市場でパンデミック後のインフレが和らぎ、中国では消費者が経済的懸念に対応して支出を抑制して国内ブランドに切り替えた後の数四半期にわたり、販売の伸びが鈍化している。

イエロムニス氏は、同社は中国の大衆市場では依然として回復が遅れているが、苦戦していた米国市場ではシェアが向上したと説明した。

ロイター
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