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ノボノルディスク次期会長に元CEO起用、大株主の財団が経営主導へ

2025年10月22日(水)13時35分

 10月21日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの大株主、ノボノルディスク財団は、ラース・レビエン・ソレンセン財団会長をノボノルディスク取締役会の次期会長に起用することを決めた。コペンハーゲン郊外で7月14日撮影(2025年 ロイター/Tom Little)

Stine Jacobsen Jacob Gronholt-Pedersen Maggie Fick

[コペンハーゲン/ロンドン 21日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクの大株主、ノボノルディスク財団は21日、ラース・レビエン・ソレンセン財団会長をノボノルディスク取締役会の次期会長に起用することを決めた。

ソレンセン氏はノボノルディスクの元最高経営責任者(CEO)。

ヘルゲ・ルンド会長を含めた取締役7人が11月14日の臨時株主総会で辞任すると発表したことに伴う措置で、ソレンセン氏の任期は2-3年の見込み。重要視する米国市場へのてこ入れを強化し、肥満症治療薬「ウゴービ」の売上高回復を図る狙いがある。

辞任するルンド氏らと経営改革方針を巡って対立していた財団は、現在の取締役会が米国市場で起きているさまざまな変化を認識するのがあまりにも遅く、経営改革を進める上で慎重過ぎると批判。拡大を続ける消費者への直販ルートや大衆薬市場をより重視すべきだと主張している。

ソレンセン氏は、取締役会を抜本的に変更したかったと述べたが、8月に就任したマイク・ドゥースターCEOは支持すると表明。幅広い人員削減と主要市場への資源再集中に取り組む意向を示した。

財団は6人の新たな取締役候補も提案した。いずれも欧州系だが、5人は製薬業界やバイオテック、ヘルステックなど関連業界での経験が長い。

ロイター
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