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カナダCPI、9月は前年比+2.4%に加速 ガソリン下落ペース鈍化

2025年10月22日(水)09時33分

 10月21日、カナダ統計局が発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.4%上昇した。写真は2022年11月、トロントの食料品店で撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)

Promit Mukherjee

[オタワ 21日 ロイター] - カナダ統計局が21日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.4%上昇した。8月の1.9%上昇から伸びが加速したほか、ロイターがまとめたアナリスト予想の2.3%上昇も上回った。

ガソリン価格の下落幅が前月より縮小したことと、食料品価格が上昇したことが主因という。

CPIは29日に開かれる中央銀行の次回政策決定会合前に発表される最重要データ。アナリストや投資家は2会合連続の利下げを予想している。

前月比では0.1%上昇、8月は0.1%下落だった。

前年比のガソリン価格は、昨年からの価格高騰につながっていた炭素税廃止以来、下落傾向にある。

ただ9月は、前年同月に世界経済見通しの低迷を受けてガソリン価格が7.1%急落したベース効果で8月より小幅な下落になった。

ガソリンを除くCPIは2.6%上昇、8月も2.4%上昇だった。  

コアインフレ指標の一つであるCPI中央値は前年比3.2%上昇で、前月の上方改定値と同水準。CPIトリム値は3.1%上昇と、前月の3.0%上昇から伸びが加速した。

デジャルダンのマネジングディレクター兼マクロ戦略責任者ロイス・メンデス氏は「インフレについては議論の余地があるかもしれないが、経済が弱く支援が必要という点に異論はないはずだ」と述べた。

金融市場は、次回会合で25ベーシスポイントの利下げが実施される確率を86%以上とみており、実現すれば政策金利は2.25%となる。

ロイター
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