メルク、米国内事業に700億ドル超投資 製造・研究拠点を拡大

米製薬大手メルクは２０日、米国での製造・研究拠点の拡大のため、米国への投資を７００億ドル以上に増額すると発表した。写真は３月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

１０月２０日（） - 米製薬大手メルクは２０日、米国での製造・研究拠点の拡大のため、米国への投資を７００億ドル以上に増額すると発表した。７００億ドルには今年これまでに発表された投資総額も含まれることを確認した。

メルクはこの日、バージニア州エルクトンに３０億ドルを投じて医薬品製造施設の建設を開始したと発表。この施設は５００人の雇用を生み出すと予想されている。バージニア州のグレン・ヤングキン知事によると、これは２０億ドルの投資と３００人の雇用という当初の計画を大幅に上回る。

メルクはこのほか、米国内の生物製剤・低分子化合物の製造拠点と能力にさらに３０億ドルを投資する計画も発表した。また、ニュージャージー州ラーウェイの本社にも３５億ドル以上を投資するという。

トランプ大統領が製薬業界に対し、国内でより多くの医薬品を製造するよう要請したことを受けて、世界の製薬会社は製造能力を強化するため米国投資の増額を急いでいる。