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午後3時のドルは152円後半、8カ月ぶり高値更新後に調整売り

2025年10月10日(金)15時33分

 10月10日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の152円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の152円後半で取引されている。朝方に一時153.29円まで上昇し、2月13日以来約8カ月ぶり高値を再び更新したものの、最近の急速な上昇の反動もあって、午後にかけて調整売りが強まった。

この日のドルは朝高後、次第に上値が重くなり、152円後半で売買が交錯した。ドルが今週に入り、前週末終盤から6円弱、4%近い急上昇となっていたことで「日本の3連休を前に、ポジションを手仕舞いする動きが強まったようだ」(大手銀のトレーダー)という。

しかし、日中のドルの安値は152円半ばにとどまり、下げは限定的だった。ドルは前日海外市場で、自民党総裁選で勝利した高市早苗氏が「行き過ぎた円安を誘発するつもりはない」と発言したことが伝わると、152円前半まで下落したが、すぐに値を戻した。

市場では「一度の限られた発言では、円相場に対する真意が読みにくい。多くの市場参加者が注目する日銀利上げに関して明言を避けたことも、反応が限られた要因だったのではないか」(JPモルガン・チェース銀行為替調査部長の棚瀬順哉氏)という。

この日は午後に行われる自民党と公明党の会談にも関心が寄せられた。公明党の斉藤鉄夫代表はこの後、記者会見を行う。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 152.83/152.84 1.1569/1.1571 176.83/176.84

午前9時現在 153.02/153.03 1.1564/1.1566 176.99/177.00

NY午後5時 153.06/153.08 1.1563/1.1566 177.01/177.04

ロイター
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