テスラ、モデルY・モデル3の廉価版を発表 価格に失望の声も

米電気自動車テスラは7日、主力のスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」とセダン「モデル3」の低価格版を発表した。写真は、テスラが同日公開した「モデルY」の配布写真(2025年 ロイター/Tesla Motors/Handout via REUTERS)
Abhirup Roy Harshita Mary Varghese
[7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)テスラは7日、主力のスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」とセダン「モデル3」の低価格版を発表した。販売台数と市場シェア押し上げを狙う。
価格はモデルYが3万9990ドルから、モデル3は3万6990ドルから。
ただ、この価格設定はEVに新しい購買層を引き付けるには高すぎるとの見方もある。ウェドブッシュのアナリストで、テスラの強気派であるダン・アイブス氏は、「上位モデルとの差が約5000ドルしかないことに失望した」と述べた。
調査会社Futurum Equitiesのチーフ・マーケット・ストラテジスト、シェイ・ボロア氏も「基本的には価格のテコ入れであり、製品の起爆剤にはならない。新しい需要を大規模に掘り起こすとは思えない」との見方を示した。
発表を受け、テスラの株価は4%超下落した。
廉価版はいずれも航続距離516キロで、上位モデル「プレミアム」より加速性能は劣る。すぐに注文可能で、納車は2025年12月─26年1月に開始される予定。