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NYSE親会社がポリマーケットに最大20億ドル出資、予測市場データ活用へ

2025年10月08日(水)07時27分

 10月7日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を運営する米インターコンチネンタル取引所(ICE)は予測市場プラットフォームのポリマーケットに最大20億ドルを出資すると発表した。写真はICEのロゴ。NYSEで2016年3月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Ateev Bhandari

[7日 ロイター] - ニューヨーク証券取引所(NYSE)を運営する米インターコンチネンタル取引所(ICE)は7日、予測市場プラットフォームのポリマーケットに最大20億ドルを出資すると発表した。

ポリマーケットは利用者に対して、スポーツや芸能、政治、経済などさまざまな分野のイベントの結果を予測して賭けを行い、的中すれば収益が得られる機会を提供。例えば米政府閉鎖がいつ終わるかや、人気歌手テイラー・スウィフトさんの最新アルバムで最も配信回数が少ない曲はどれかなどを予測する。昨年の米大統領選以降、機関投資家の間でも急速に関心が高まった。

ICEの出資は、ポリマーケットの価値を80億ドルとする評価に基づいており、ポリマーケットの各種予測データはICEが関連市場に関する投資家心理指標として利用する方針だ。

市場関係者は「ICEにとって本当の獲物は単なる取引清算業務ではなくデータの収益化にあり、金利やクレジットと同じようにオッズ(確率)を販売し、あらゆるうわさが手数料を生むことだ」と指摘した。

ポリマーケットは8月にベンチャーキャピタルの1789キャピタルからの出資も確保した。1789キャピタルは、トランプ米大統領長男ジュニア氏がパートナーの1人となっている。

ロイター
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