世界食糧価格指数、9月は下落 砂糖や乳製品が下落

国連世界食糧農業機関（ＦＡＯ）が３日発表した９月の世界食料価格指数は平均１２８．８で、８月改定値の１２９．７から低下した。エジプトの小麦農家で２０２３年撮影（２０２５年　ロイター/Mohamed Abd El Ghany）

［パリ　３日　ロイター］ - 国連世界食糧農業機関（ＦＡＯ）が３日発表した９月の世界食料価格指数は平均１２８．８で、８月改定値の１２９．７から低下した。食肉価格の上昇を砂糖と乳製品が打ち消した。

指数は前年同月比で３．４％上昇。ロシアによるウクライナ侵攻が本格化した２０２２年３月の記録的高水準を２０％近く下回った。

砂糖価格指数は４．１％下落し、２０２１年３月以来の低水準。ブラジルの予想を上回る生産量とインドとタイの良好な収穫見込みで供給見通しが改善した。

乳製品価格指数は前月比２．６％下落。バター価格が急落した。

穀物、コメ、植物油の各指数も下落した。

半面、食肉価格は０．７％上昇し過去最高を記録した。牛肉と羊肉が上昇した。

ＦＡＯは別の報告書で、２５年の世界の穀物生産量予想を２９億７１００万トンとし、前月の２９億６１００万トンから引き上げた。前年比で３．８％増と、１３年以来の伸びを見込んだ。