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米マリオット、25年通年の客室売上高予想を下方修正

2025年08月06日(水)13時06分

米ホテル運営大手のマリオット・インターナショナルは5日、2025年通年決算の客室売上高が前年比1.5―2.5%増になると予想し、従来見通しの1.5―3.5%増から引き下げた。写真は同社のロゴマーク。オランダ・アムステルダムで2024年撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

Aishwarya Jain

[5日 ロイター] - 米ホテル運営大手のマリオット・インターナショナルは5日、2025年通年決算の客室売上高が前年比1.5―2.5%増になると予想し、従来見通しの1.5―3.5%増から引き下げた。一部項目を除いた調整後利益見通しは1株当たり9.85―10.08ドルとし、中央値は従来予想の9.82―10.19ドルを下回った。

トランプ米大統領が輸入品への関税を引き上げたことによる貿易戦争が米国で景気後退を招くとの懸念が出ており、米消費者は旅行を含めた裁量的支出を減らしているのが打撃となる。

同時に発表した25年第2・四半期の調整後利益は1株当たり2.65ドルと、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想の2.62ドルを上回った。

米国とカナダでの第2・四半期の総客室売上高は前年同期比で横ばいだった。リッツ・カールトンやシェラトンなどの高級部門の客室売上高が4.1%伸びた一方、コートヤードとフェアフィールドといったセレクトサービスは1.5%減った。セレクトサービス部門は、政府からの収入が16%減ったのが足を引っ張った。

アンソニー・カプアーノ最高経営責任者(CEO)は「(全)政府収入の3分の2はセレクトサービス部門が占めている」と説明。また、全部門で中小企業顧客の需要も低調だと指摘した。

ジェフリーズのアナリスト、デービッド・カッツ氏は「業績予想の上限を下方修正するのは予想されていたことで、株価にも織り込まれていると確信している」として株価の反応は中立的になるとの見方を示した。

ロイター
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