独インフィニオン、利益見通し上方修正 「半導体市場回復」

8月5日、 ドイツの半導体大手インフィニオンは、通期の利益見通しを若干上方修正した。写真はミュンヘンの同本社で2023年11月撮影(2025年 ロイター/Michaela Rehle)
Hakan Ersen Miranda Murray
[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツの半導体大手インフィニオンは5日、通期の利益見通しを若干上方修正した。同日発表した第3・四半期(4─6月)決算は予想を上回った。関税を巡る懸念の中、世界の半導体市場は回復し始めたとの認識を示した。
自動車セクターや人工知能(AI)向けデータセンターを含む半導体需要の増加から恩恵を受けるのに有利な立場にあると強調した。
営業利益率の指標となる「セグメント・リザルト・マージン」は、4─6月は18%に上昇し、アナリスト予想の15.8%を上回った。
エネルギー効率の高い技術やデータセンターで使用されるパワー半導体への需要の高まりにより、グリーン・インダストリアル・パワー部門とパワー&センサー・システム部門が予想を上回るペースで回復したと説明した。
通期の同マージンの見通しは、従来の10%台半ばから10%台後半に引き上げた。投資額の減少が一因という。