米リフトと中国百度、欧州で自動運転タクシー提携事業を展開へ

8月4日、米配車大手のリフトは、中国検索エンジン大手の百度(バイドゥ)と提携し、来年から欧州で自動運転タクシー事業を展開すると発表した。写真はバイドゥの自動運転車内部。北京で2022年7月撮影(2025年 ロイター/Yingzhi Yang)
Akash Sriram
[4日 ロイター] - 米配車大手のリフトは4日、中国検索エンジン大手の百度(バイドゥ)と提携し、来年から欧州で自動運転タクシー事業を展開すると発表した。バイドゥにとって欧州の自動運転タクシー分野に参入する初の取り組みとなる。
両社は手始めにドイツと英国でサービスを開始する。規制当局の承認取得後、バイドゥの電動自動運転タクシー「アポロ・ゴー」をリフトのプラットフォーム上で運用する。
今後数年内に車両を欧州全土で数千台規模に拡大することを目指しており、リフトが2億ドルで買収したドイツ自動車大手メルセデス・ベンツとBMWが合弁で手がける配車アプリ「フリーナウ」を活用する。
この提携により、リフトは9カ国180強の都市で事業展開が可能になり、北米以外へ初めて進出することになる。リフトがプラットフォーム運営を担当し、バイドゥが自動運転タクシーと技術的な専門知識を提供する。
リフトのドライバーエクスペリエンス担当エグゼクティブバイスプレジデント、ジェレミー・バード氏は「フリーナウ買収で最も期待しているのは、同社が規制当局との深い長期的な関係を持っている点で、この取り組みについての議論を進める上で、その関係を活用したい」と述べた。
英政府は自動運転タクシー事業展開スケジュールを加速し、2026年春までに有料乗客向けサービスの開始を目指している。