ボーイング、戦闘機組み立て労働者3200人がストライキ突入

8月4日、 米航空機大手ボーイングの戦闘機を組み立てる米ミズーリ州セントルイス地域とイリノイ州の労働組合員3200人以上はストライキに突入した。写真はボーイング機。パリ近郊で2023年6月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Dan Catchpole
[4日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングの戦闘機を組み立てる米ミズーリ州セントルイス地域とイリノイ州の労働組合員3200人以上は4日、ストライキに突入した。組合員は3日、ボーイングが提示した契約案を拒否していた。
ボーイング防衛部門は製造作業の停止に備えており、非組合員を雇う代替作業計画を実施すると発表した。
ボーイング副社長でセントルイス施設のゼネラルマネージャーであるダン・ギリアン氏は声明で「従業員が提案を拒否したのは残念だ」と述べた。
ボーイングによると、拒否された契約案は4年間で約40%の平均賃金の引き上げ、20%の一律賃上げ、5000ドルの契約承認ボーナスのほかに、定期昇給の引き上げや休暇日数と病気休暇の拡充を含んでいた。
ボーイングのケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)は7月29日、第2・四半期決算に関してアナリストと話した際、今回のストライキの影響を問題視していなかった。ボーイングが昨年、商用機を製造する組合員3万3000人の7週間のストライキを乗り越えたと指摘した。「過度に心配する必要はない。うまく対応してみせる」と述べた。