英消費支出、6月は前月の低迷から回復 猛暑で伸びる＝ＢＲＣ

英小売協会（ＢＲＣ）が１５日に公表した英小売り・消費者調査によると、６月の現金ベースの支出は前年同月比３．１％増だった。写真はロンドンで６月に撮影（２０２５年　ロイター／Jaimi Joy）

David Milliken

[ロンドン １５日 ロイター] - 英小売協会（ＢＲＣ）が１５日に公表した英小売り・消費者調査によると、６月の現金ベースの支出は前年同月比３．１％増だった。５月の１．０％増から伸びが加速し、今年２番目の大幅増加となった。

例年より猛暑で扇風機や夏物衣料の需要が伸びて消費支出が押し上げられた。２０２３年１２月以来最大の落ち込みを記録した５月の低迷から回復したが、伸びは食品価格の上昇を一部反映した。

ＢＲＣのヘレン・ディキンソン最高責任者は、「気温上昇で扇風機の販売が伸びた一方、天候とともにテニスのウィンブルドン選手権の開幕でスポーツ・レジャー用品が押し上げられた」と述べた。

平均気温はイングランドで詳細な記録が始まった１８８４年以降で最も暑い６月となり、英国全体でも過去２番目に高かった。

スーパーマーケットでの支出は前年比４．１％増、非食品店は２．２％増だった。

食品価格は６月までの１年間で３．７％上昇した。一方、非食品価格は１．２％下落した。