ニュース速報
ビジネス

個人株主数は2024年度に過去最高を更新、11年連続で増加

2025年07月04日(金)14時13分

 7月4日 東京証券取引所など全国の4証券取引所が4日発表した株式分布状況調査によると、2024年度の個人株主は延べ人数で前年度比914万人増の8359万人と11年連続で増加し、過去最高を更新した。写真は2020年10月、都内の東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 4日 ロイター] - 東京証券取引所など全国の4証券取引所が4日発表した株式分布状況調査によると、2024年度の個人株主は延べ人数で前年度比914万人増の8359万人と11年連続で増加し、過去最高を更新した。個人株主は全体の98.0%を占める。

昨年に始まった新NISA(少額投資非課税制度)の活用など貯蓄から投資への流れが継続した様子がうかがえる。一方、日本証券業協会が証券会社10社を対象に実施している月次調査によると、口座開設件数は増加基調にあるものの足元の伸びは鈍化傾向にあり、投資家の裾野拡大は踊り場にある。

全体の株主数は同922万人増の8531万人で過去最高。全体の株式保有金額は同6.0%減の948兆0471億円だった。米関税政策の不透明感などを背景に、3月下旬に株価が急落したことが主因とみられ、全投資部門でマイナスとなった。

<持ち合い解消が進展、外国法人の比率は過去最高>

事業法人の保有比率は0.6ポイント低下の18.7%で過去最低となった。事業会社間では、政策保有株の売却が進んでいる。保有金額は8.7%減の177兆3391億円と大幅に減少。この影響で、保有金額が同じく減少した外国法人、個人などは株式保有比率が相対的に上昇した。

外国法人の保有比率は32.4%に0.6ポイント上昇し、調査開始以来、過去最高となった。保有金額は4.3%減の306兆7705億円。33業種のうち、銀行、繊維製品、その他製品、サービス、医薬品など13業種の保有比率が上昇した。一方、海運、石油・石炭製品、電気・ガス、パルプ・紙、金属製品などは低下した。

個人の保有比率は0.4ポイント上昇の17.3%だった。保有金額は3.6%減の164兆2858億円。33業種のうち海運や工業、パルプ・紙、非鉄金属、不動産など22業種の保有比率が上昇した一方、石油・石炭製品、情報・通信、証券などは低下した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

TSMC、米投資計画は既存計画に影響与えずと表明 

ワールド

OPECプラス有志国が5日に会合、日量41.1万バ

ワールド

中国、EU産ブランデーに最大34.9%の関税免除 

ワールド

トランプ氏の発言注視とロシア報道官、電話会談「失望
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    「コメ4200円」は下がるのか? 小泉農水相への農政ト…
  • 10
    1000万人以上が医療保険を失う...トランプの「大きく…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 8
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 9
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 10
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中