ニコン、前年の低迷から急回復へ 営業利益15倍に

5月8日、ニコンは2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が360億円になるとの見通しを発表した。写真は同社のロゴ。2016年2月、横浜市内で撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 8日 ロイター] - ニコンは8日、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が360億円になるとの見通しを発表した。半導体露光装置などの販売減などで24億円に落ち込んだ前年から、急回復を見込む。
IBESがまとめたアナリスト10人の予想平均369億円と同水準。
露光装置を扱う精機事業の営業利益が前年の15億円から120億円に回復する。中小型パネル用の設備投資が堅調なほか、大型用の設備投資も有機ELの市場拡大に伴い徐々に伸長するとみる。半導体向けは、下期以降の回復を想定する。
デジタルカメラを扱う映像事業は前年並みの営業利益400億円を計画する。
為替レートの前提は1ドル=145円(前年実績153円)、1ユーロ=155円(同164円)に設定した。
年間配当予想は前年実績と同じ1株50円とした。