海運大手マースク、今年の世界コンテナ輸送量見通しを下方修正

5月8日、デンマークの海運大手マースクは経済や地政学を巡る不透明感が強まっているとして、今年の世界コンテナ輸送量見通しを年初時点の4%増から「1%減─4%増」に下方修正した。写真は同社のロゴ。2022年11月、スペイン・バルセロナで撮影(2025年 ロイター/Albert Gea)
Jacob Gronholt-Pedersen Stine Jacobsen
[コペンハーゲン 8日 ロイター] - デンマークの海運大手マースクは8日、経済や地政学を巡る不透明感が強まっているとして、今年の世界コンテナ輸送量見通しを年初時点の4%増から「1%減─4%増」に下方修正した。
第1・四半期決算報告の中で「政策の不確実性と貿易戦争のさらなる激化懸念が米国経済の見通しに影を落としている」と指摘。「中国の輸出業者が失われた対米輸出を他の市場に振り向ければ、保護主義的な反発が起こり、より広範な貿易戦争に発展する危険性がある」とした。
マースクは一方、今年の自社の利払い・税・償却前利益(EBITDA)見通しを60億─90億ドルで据え置いた。
第1・四半期のEBITDAは前年同期比70%増の27億1000万ドルと、同社がまとめたアナリスト予想の24億1000万ドルを上回った。