東京地裁、ニデックの仮処分申し立て却下 牧野フライスの対抗策巡り

5月7日、ニデックは牧野フライス製作所に対し進めている株式公開買い付け(TOB)に絡み、牧野フライス側が発動を計画している対抗策の差し止めを求めた仮処分申し立てが同日、東京地裁に却下されたと発表した。 写真はニデックのロゴ。都内で2018年7月撮影(2025年 ロイター/KIM KYUNG-HOON)
Kentaro Okasaka
[東京 7日 ロイター] - ニデックは7日、牧野フライス製作所に対し進めている株式公開買い付け(TOB)に絡み、牧野フライス側が発動を計画している対抗策の差し止めを求めた仮処分申し立てが同日、東京地裁に却下されたと発表した。今後の方針は別途公表するとしている。
牧野フライスは、TOBへの対抗策として新株予約権の無償割り当てを含む対抗措置を発動することを決議し、発動について株主の意思を確認する議案を6月の定時株主総会に付議する予定。ニデックは4月16日に仮処分を申し立てていた。
牧野フライスは7日、「却下決定は、当社の主張を認める妥当な判断だと考えている」とのコメントを出した。ただ、ニデックにより即時抗告が行われる可能性があると指摘した。
買収計画を進めるニデックに対し、牧野フは少なくとも5月9日までTOB開始を延期するよう要請してきたが、ニデックは予定通り4月4日から買い付けを始めた。