ニュース速報
ビジネス

米キャンター、SBGなどとビットコイン投資企業設立へ

2025年04月24日(木)13時49分

4月23日、ラトニック米商務長官の息子ブランドン氏が会長を務める米投資銀行キャンターフィッツジェラルドは、ソフトバンクグループ(SBG)などと提携し暗号資産(仮想通貨)ビットコインに投資する企業「21キャピタル」を設立すると発表した。写真はステーブルコイン「テザー」のロゴ。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Arasu Kannagi Basil

[23日 ロイター] - ラトニック米商務長官の息子ブランドン氏が会長を務める米投資銀行キャンターフィッツジェラルドは23日、ソフトバンクグループ(SBG)などと提携し暗号資産(仮想通貨)ビットコインに投資する企業「21キャピタル」を設立すると発表した。

設立に当たり、世界最大のステーブルコインを手がける企業テザーが16億ドル相当のビットコインを拠出するほか、テザーと関係の深い仮想通貨交換所ビットフィネックスが6億ドル、SBGが9億ドルを21キャピタルに投入する形となる。

トランプ大統領が規制緩和による業界支援を掲げており、キャンターは収益拡大の好機と判断した。特別買収目的会社(SPAC)キャンター・エクイティ・パートナーズを21キャピタルと合併させる形をとって株式を上場させる計画だ。

キャンターやSBGなどは今後、転換社債(CB)と株式を組み合わせた資金調達で、資本を5億8500万ドル積み増す予定。

21キャピタルの説明によると、同社時価総額は36億ドル。算出の前提としてビットコイン価格を8万5000ドルに近い水準とし、同社が事業開始時に4万2000超のビットコインを資産として保有することを挙げた。この保有量は世界第3位という。

同社の共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のジャック・マラーズ氏は「企業設立は市場で勝つのが狙いでなく、新しい市場を作り出すことにある。この上場企業はビットコイン支持者によるビットコイン支持者のためのものだ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、貿易協定後も「10%関税維持」 条件提

ワールド

ロシア、30日間停戦を支持 「ニュアンス」が考慮さ

ビジネス

NY外為市場=ドル、対円・ユーロで週間上昇へ 貿易

ビジネス

米国株式市場=米中協議控え小動き、トランプ氏の関税
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 5
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 6
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 7
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 8
    「金ぴか時代」の王を目指すトランプの下、ホワイト…
  • 9
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 10
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 10
    野球ボールより大きい...中国の病院を訪れた女性、「…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中