ニュース速報
ビジネス

ファンドマネジャー、記録的なペースで米国株売却=BofA

2025年04月15日(火)17時55分

4月15日、BofAグローバル・リサーチが明らかにした月例のファンドマネジャー調査によると、2月以降の米国株の売却ペースが過去最高となった。ニューヨーク証券取引所で14日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ロンドン 15日 ロイター] - BofAグローバル・リサーチが15日明らかにした月例のファンドマネジャー調査によると、2月以降の米国株の売却ペースが過去最高となった。

記録的な数のファンドマネジャーが米国株への配分を引き下げる方針を示しており、今後もこうした傾向が続く可能性が高い。

月例調査では米国株はネットで36%のアンダーウエート。過去2年近くで最大のアンダーウエートとなった。2月以降、53%ポイント低下しており、低下幅は過去最大。

大多数のファンドマネジャーが市場の最大のリスクとして、世界的な景気後退を引き起こす貿易戦争を挙げた。

調査はファンドマネジャー164人(運用資産総額3860億ドル)を対象に実施した。

世界的な景気後退を予想したファンドマネジャーはネットで42%。2023年6月以降で最も多く、過去20年間で4番目に高い水準だった。

また73%が「米国例外主義」というテーマがピークを過ぎたと回答。49%が「金のロング」に最も取引が集中していると答えた。これまでは24カ月連続で米大手ハイテク株との回答が寄せられていた。

ドルが今後1年で下落するとの予想はネットで61%で、06年5月以降で最多だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、捕虜交換完了後に和平案を提示する用意=外相

ワールド

トランプ氏、日鉄のUSスチール買収承認の意向 「計

ワールド

アングル:AIで信号サイクル最適化、ブエノスアイレ

ビジネス

アングル:グローバル企業、トランプ関税の痛み分散 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
  • 2
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 3
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 4
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 5
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 6
    空と海から「挟み撃ち」の瞬間...ウクライナが黒海の…
  • 7
    「娘の眼球がこぼれ落ちてる!」見守りカメラに映っ…
  • 8
    備蓄米を放出しても「コメの値段は下がらない」 国内…
  • 9
    【クイズ】PCやスマホに不可欠...「リチウム」の埋蔵…
  • 10
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
  • 4
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 5
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 6
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国…
  • 8
    「空腹」こそが「未来の医療」になる時代へ...「ファ…
  • 9
    人間に近い汎用人工知能(AGI)で中国は米国を既に抜…
  • 10
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中