ニュース速報
ビジネス

NY市場サマリー(18日)利回り3週間ぶり高水準、株上昇・ドル小幅高

2024年03月19日(火)07時31分

<為替> ドルが小幅高となった。今週は主要中銀の金融政策決定会合が予定されている。

日銀がマイナス金利を解除する可能性があるほか、米連邦準備理事会(FRB)が発表する金利見通しが注目されている。このほか、英国、オーストラリア、ノルウェー、スイス、メキシコ、台湾、ブラジル、インドネシアの中銀が今週会合を開く予定。

ドル指数は0.145%高の103.600。

日本円はほとんど変わらず、0.02%高の1ドル=149.11円。

マネックスUSA(ワシントン)のトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「最近、数人の日銀当局者から、緩和的な金融環境を維持する時期ではないとのサインや発言があった。ただ今週、日銀が動くかどうかは疑わしい。市場にショックを与えるだろう」と言及。日銀が超金融緩和政策を解除する可能性が高いのは、日本でエネルギー補助金が終了しインフレ率急騰が見込まれる4月とした。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 指標10年債利回りが3週間ぶりの高水準を付けた。今年の金利の方向性を探る上で米連邦準備理事会(FRB)が今週開催する連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されている。

指標10年債利回りは取引時間中に約5ベーシスポイント(bp)上昇の4.348%と2月23日以来の高水準を付けた。

2年債利回りも一時4.751%と2月23日以来の高水準。

2・10年債の利回り格差は2bp縮小しマイナス40bpとなった。

市場ではFRBが19─20日に開催するFOMCが注目されている。政策金利の据え置きが見込まれる一方、新たに発表される経済・金利見通しが焦点となる。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 上昇して取引を終えた。アルファベットやテスラなど大型グロース株がハイテク株比率の高いナスダック総合の反発を支えた。一方、市場では今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなった。

グーグルの親会社のアルファベットが買われた。アップルがグーグルの生成人工知能(AI)「Gemini」をiPhoneに搭載する方向で交渉を行っているとブルームバーグが報じたことが材料視された。

これを受け、通信サービスセクターは3%近く上昇した。

テスラは6.3%高。同社は欧州の一部の国で22日からスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の価格を約2000ユーロ(2177ドル)ないし現地通貨で相当額引き上げると発表した。

エヌビディアは0.7%高。この日の高値からは押し戻された。この日年次の開発者会議が始まり、ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の講演に注目が集まっている。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を週央に控えて様子見ムードが広がる中、3営業日ぶりに反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前週末比2.80ドル(0.13%)高の1オンス=2164.30ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 中東諸国からの供給減と中国の需要増加見通しを材料に、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前週末比1.68ドル(2.07%)高の1バレル=82.72ドル。これは昨年10月27日(85.54ドル)以来、約4カ月半ぶりの高値水準。5月物は1.58ドル高の82.16ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 149.14/149.17    

始値 149.13    

高値 149.30      

安値 148.93      

ユーロ/ドル NY終値 1.0871/1.0875    

始値 1.0899    

高値 1.0905      

安値 1.0866      

         

  米東部時間      

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*22.00 4.4512%

  前営業日終値 97*02.00 4.4280%  

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*12.00 4.3282%

  前営業日終値 97*18.00 4.3040%  

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*18.00 4.3487%

  前営業日終値 99*21.50 4.3240%  

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.38 4.7361%

  前営業日終値 99*26.13 4.7230%  

         

   終値 前日比 %  

ダウ工業株30種 38790.43 +75.66 +0.20

 前営業日終値 38714.77      

ナスダック総合 16103.45 +130.27 +0.82

 前営業日終値 15973.17      

S&P総合500種 5149.42 +32.33 +0.63

 前営業日終値 5117.09      

         

COMEX金 4月限 2164.3 +2.8  

前営業日終値 2161.5      

COMEX銀 5月限 2526.5 ‐11.6  

前営業日終値 2538.1       

北海ブレント 5月限 86.89 +1.55  

前営業日終値 85.34      

米WTI先物 4月限 82.72 +1.68  

前営業日終値 81.04      

CRB商品指数 287.2358 +2.6126  

前営業日終値 284.6232      

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スペイン首相が続投表明、妻の汚職調査「根拠ない」

ビジネス

神田財務官、介入有無コメントせず 過度な変動「看過

ワールド

タイ内閣改造、財務相に前証取会長 外相は辞任

ワールド

中国主席、仏・セルビア・ハンガリー訪問へ 5年ぶり
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われた、史上初の「ドッグファイト」動画を米軍が公開

  • 4

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    ナワリヌイ暗殺は「プーチンの命令ではなかった」米…

  • 10

    目の前の子の「お尻」に...! 真剣なバレエの練習中…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中