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楽天G、5年連続で通期純損失 携帯事業は損失が縮小傾向

2024年02月14日(水)17時46分

 2月14日、楽天グループが発表した2023年12月期連結決算(国際会計基準)は、3394億円の純損失となった。写真は楽天のロゴ。2019年5月、都内で撮影(2024年 ロイター/Sam Nussey)

Takahiko Wada

[東京 14日 ロイター] - 楽天グループが14日に発表した2023年12月期連結決算(国際会計基準)は、3394億円の純損失となった。5年連続の純損失。ただ、携帯電話事業の損失額は縮小傾向をたどり、純損失の額は前期の3772億円を下回った。楽天Gは、24年12月までに携帯電話事業で月次EBITDA(営業利益と減価償却費の合計)の黒字化を目指すとした。

<携帯電話事業、損失の縮小傾向続く>

携帯電話事業は3375億円の損失(前年は4792億円の損失)だった。23年12月末までに契約回線数が596万回線となり、通信料金収入の増加などで売上収益が着実に増加したものの、設備投資が引き続き重しとなった。

携帯電話事業は22年1─3月期をピークに四半期ごとの損失が縮小を続けている。24年12月までに月次EBITDAの黒字化を目指す。そのために、契約回線数は800万―1000万、ARPU(1契約あたりの月間平均収入)は2500―3000円を目標に掲げ、同時に減価償却費を除く月次のコストを230億―250億円に抑制していく。

設備投資額については、23年通期は1776億円と当初目標の2000億円を下回った。目標を下回った分の大半は24年通期に計上予定だが、24年通期は前年を大きく下回り、1000億円を「少し下回る水準」を想定している。

<リファイナンスリスクは「解消」>

楽天Gは24年に償還期限を迎える社債が約3200億円あったが、今年1月に既発債の公開買い付けと起債を実施する借り換えにより実質的に償還の一部を先送りした。決算説明会の資料では、25年に満期を迎える社債についても「能動的に早期のコントロールを検討中」とした。

楽天は24年のリファイナンスリスクは「解消」したとし、三木谷浩史・楽天グループ会長は決算説明会で「24年度以降のファイナンスについても、基本的にそれほど心配することはない」と述べた。

広瀬研二CFO(最高財務責任者)は、株式の希薄化を伴うエクイティファイナンスについて、今年度は「一段落、計画はない」と指摘した。

*システムの都合で再送します。

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